February 19, 2019

形式7200のDCC化

 半年程前に、H御大から形式7200を譲っていただきました。TMS401号(81年5月)に発表されたものです。

 この機関車には鐘がついています。機関車はPFMサウンド対応ですが、SL1では鐘の音が出せません。そこでDCC化を検討したところ、次のようにすれば実現できるのではないかとの結論を得ました。
1.エンジン側にはデコーダー搭載スペースはないので、スピーカーを薄型に変えてサウンドトラックスのデコーダーをテンダーに搭載する。
2.デコーダーからモーターへの配線は2回路のマイクロコネクタを経由する。
3.エンジン側で集電した右レールからの配線は単ピンのICソケットを利用したコネクタを経由する。
4.デコーダーからヘッドライトへの配線は実現困難のためヘッドライトは常時点灯にする。

 テンダー内部です。
Dcc1
 黒の絶縁テープでくるまれているのがデコーダーで、前回、形式5000から外したサウンドトラックスのマイクロツナミLight Loggingです。右側ベージュ色が2回路のマイクロコネクタで、コネクタが内側に引っ込むようにその搭載基盤をスペーサを介して取り付けました。左側床下から覗いているのがエンジン側集電を中継する単ピンのコネクタで、床下の基板についています。この基盤を床下に留めるビスは、絶縁ワッシャを介して床上の黒いナットで留められ、エンジン側集電の配線を床上に中継します。
 左側に見える基板はもともと右レール集電を行うため、テンダーの前方台車の絶縁側に取り付けられていた集電ブラシで、右レール集電をエンジン側から単ピンコネクタで中継するようにしたので不要になったことと、テンダー車輪の転がりを妨げていたことの2点から取り外しました。

 床下側です。
Dcc2

 スピーカーの厚さ比較です。
Dcc4
 写真左がオリジナルで、厚みのあるスピーカーにホーンによる音響効果を狙った真鍮挽もののアダプタが付いていました。右が薄型のスピーカーでMRCのサウンドデコーダーに添付されていたものです。当初、スピーカーの交換だけで行けると考えていましたが、0.5mm厚さオーバーだったのでアダプタを外しました。音質、音量ともに問題はありませんでした。

 エンジン側です。
Dcc3
 ドローバーの左がマイクロコネクタからモータへのリード、右側の丸いのが単ピンコネクタの受け口で、フレームに開けた孔に差し込んでハンダ付けしました。

 ヘッドライトは、もともと前進・後進にかかわらず点灯していたのでダイオードブリッジが入っていると判断し、そのままです。試運転でも問題ありませんでした。

 記念撮影です。
Finish

 鐘の音を響かせて走っていますが、完成から40年近く経っているので塗装がかなり痛んでいます。折を見て塗り替えようと考えています。

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February 05, 2019

形式5000 サウンドデコーダーの置き換え

 学生時代に2号機としてフルスクラッチした形式5000はリニューアル、DCCサウンド化、テンダーの3点支持化、モーターのコアレス化を経て現在も健在です。形式7450に使ったサウンドトラックスのデコーダー:エコナミUKサウンドが大変気に入ったので形式5000にも適用すべくデコーダーの調達は済んでいましたが、スクラッチ優先でなかなか手を付けられないでいました。
 年明け早々、不覚にもテニススクールのレッスン中に転んで右手首骨折。添え木で固定され工作休止を余儀なくされました。
Cast
 1週間ほど前に添え木が取れ、配線作業ぐらいはできるようになったので、形式5000のデコーダー置換を行いました。
5000dcc2
 サウンドをより大きくするため、モーター下部左右の隙間をプラ板(写真の白い板)でふさぎ、車体の密閉性を高めました。

 試運転をしてみるとたまに集電不良で止まっては、自力で動きだすという現象が発生しました。そういえば何年か前にMさんのレイアウトで運転させていただいたときに同様の現象があったことを思い出しました。当時は深く追求せずに放置していたものです。
 前進とバックを比べるとこの現象の頻度は前進のときのほうが多いことが分かりました。本機はテンダーモーターなので、モーター軸を中心として車体がねじれる力が発生し、テンダーの片側車輪が浮き上がって集電不良となり、停止したらねじれが戻って自力で動き出すのではないかと思い至りました。テンダーは全軸(左右)集電、エンジンは片側(右側)集電なので、テンダーの左側車輪が浮いたら集電途絶。右側車輪が浮いてもエンジン側の集電ルートがあるので途絶はしません。モーターの回転方向は、前進時にテンダーの左側が浮く方向、バック時はその逆になっており、発生の頻度差と一致します。
 対策は、(1)エンジン側の駆動系のフリクションを減らしてねじれを小さくすること、(2)ねじれた状態でも車輪が浮かないように下向きにスプリングで押す。の2点で、駆動系の注油をやり直し、次のように各軸にスプリングを追加しました。
Spring
 第1,3軸は左右両側、第2軸は集電シューと干渉するので左側のみです。

 これで安定して走るようになりました。


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March 03, 2014

CT Electronik社のデコーダー

 Ykさんのブログ:汽車をつくるで紹介されていたCT Electronik社のデコーダーがかなり小型のようなので、SBS4DCCから走行用デコーダーとサウンドデコーダーを取り寄せてみました。
Decoder
 写真左上がCT Electronik社のサウンドデコーダー、右上が同じく走行用デコーダーです。その下のサウンドトラックスのマイクロツナミ、デジトラックスのDZ125、さらに一番下のMRCのサウンドオンリーデコーダーと比べるとかなり小さいことがわかります。
 CT Electronik社のホームページからダウンロードしたドイツ語のマニュアルを、翻訳サイトなどを利用して紐解き、サウンドデコーダーを評価してみました。
 汽笛、ドラフト音とも1種類でMRCのような選択の余地はありません。汽笛の音色はピーという高音・単音で古典機向きですが、ピーー・ピッと終わりが跳ねるような感じになります。
 ドラフト音は柔らかく好ましい音色です。CVで多少高低の調整ができるようです。背景音はコンプレッサー、エア、排気、インジェクターなどを選んで発生間隔を設定できます。一部はファンクションキーでも随時発生可能になっています。なお、ヨーロッパ製なのでベル音はありません。
 付属のスピーカーはYkさんのブログで紹介されていたSuger Cube スピーカーです。超小型なので低音域は苦しいですが、軽い感じの音になるのでかえって小型機にふさわしいようです。φ28のスピーカーにつなげば低音までしっかりした音が出るので、デコーダーの出力自体には何の問題もありません。
 総合すると、古典機に十分使えるというのが結論です。特に今まであきらめていた小型タンク機関車のサウンド化に大いに役立つものと思います。

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January 23, 2012

形式6200のDCC化

 タンク機用の音源車が完成し、PFMサウンド非対応の機関車のDCCサウンド化が一応完了したので、7年前にPFMサウンド化した6200のDCC化を行いました。PFMサウンド化後動きがぎこちなくなっていたのでその原因調査から始めました。
 試行錯誤の末、動輪の位相のわずかなずれとウオームホイールの振れが原因と判明しました。位相ずれはローレットの関係で起こっているため、第2動輪を交換して対処しました。所属クラブのHdさんからいただいたもので、ローレットがなく軸孔の大きさも異なるものでしたが問題なく使うことが出来ました。Hdさん、ありがとうございました。ウオームホイールの振れはギアボックスの押さえ板のギア逃げ孔を大きくしてギア側面が接触しないようにしました。これで見違えるような走りっぷりになりました。
 牽引力をみると、ゴムタイヤ化したにもかかわらず空転して満足できる状態ではありませんでした。フレームやスプラッシャーのスペースにウエイトを追加し、テンダー前部のウエイトを大きくしてロコにかかる重量を増やすなどの対応をしたところ、空転は改善されましたが、重いトレーラでは極端に遅くなってしまいます。同じφ12のコアレスモータと駆動系を搭載した5300は軽々と牽くのに・・・、と思いつつマシマのMK1224に交換したらまあまあ満足できるレベルになりました。
 で、ようやくデコーダの搭載です。例によって機関車にデジトラックスのDZ125、テンダーにMRC1665を搭載しました。PFMサウンド化済みなのでDCC化は配線作業だけでアッという間に済みます。
Dcc1


Dcc2
 いじり回したため塗装の痛んだところをタッチアップし、めっきのはげたロッドや動輪タイヤにめっき工房でニッケルめっきをを行って無事本線復帰です。
Dcckanryou


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December 22, 2011

音源車(13)

 DIPスイッチ周りの配線をして、サウンドデコーダを搭載しました。DIPスイッチはプログラミングのときに、プログラミング対象ではないデコーダの入力を切っておくために付けました。当初左右レールからの入力の片側のみにスイッチを入れたのですが、うまくいきませんでした。ミキサー&アンプ回路の電源も左右レールから作っているので、電源系からの回り込みが原因と思われます。両側の入力を切るようにして対処しました。
Haisenn
 サウンドデコーダはMRC1665で、4個は入るだろうと考えていましたが、スピーカやDIPスイッチのスペースが予想外に大きくなったので、3個が限界のようです。デコーダの入力に付いている10Ωの抵抗は3個のデコーダ共通にしても問題ないだろうと勝手に判断しました。
 アンプのボリュームを音が歪まない範囲で最大にしたらかなりの音量になり、満足しています。
 それから、イコライザー可動にした関係で非絶縁側の通電ルートが心もとないのでこちらにも集電シューを付けておきました。
 

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December 02, 2011

音源車(1)

 DCCサウンド化を進めていますが、スピーカが搭載できないタンク機関車用に音源車を作ることにしました。機関車ごとに汽笛やブラスト音を変えたいのですが、普通のやり方では機関車の数だけ音源車が必要になってしまいます。音源車を1両で済ますには、赤い箱とPCを身近において機関車によってサウンドデコーダのCV値をそっくり書き換える方法が考えられますが、運転会現場などで的確に出来るか不安です。
 そこで、音源車にサウンドデコーダを複数積んでそれらの出力をオーディオミキサーで束ねて1個のスピーカを鳴らすことを考えました。ネットで検索したらオペアンプを使った簡単なミキサー回路が見つかり、早速部品を手配してブレッドボードで確認しました。ミキサーだけでは音が小さく、アンプ回路を追加したら使えそうな感触が得られたので ワに積めるように60ミリ×25ミリのスペースに回路を組みました。デコーダ5個まで対応できます。
Mixer
 右側上部のコネクタが線路からの電源入力とデコーダからの音声入力、コネクタの下側がミキサー、その左が電源回路、左端がアンプで下に伸びているコネクタのついたリードがスピーカにつながります。

 サウンドデコーダのプログラミング時に1個だけに接続するために、デコーダの入力を個別にオン/オフするスイッチの回路が必要で、現在部品を手配中です。 

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July 28, 2011

形式6400のDCC化

 このところDCC化の記事ばかりですが、PFMサウンド方式を組み込んでいない機関車を優先してDCCサウンド化を進めています。今度は6400キャブ嵩上げタイプ。ムサシノモデルの完成品で数年前にネットオークションで入手したものです。
 本機はテンダードライブ方式を採用しているのでスピーカの搭載は無理です。サウンドデコーダとスピーカは牽引される客車=マツモト模型店特製の最大急行のスニ19950に載せることにしました。
 テンダーは両サイドにウエイトが積まれているので、デコーダスペースはモータ前後のギヤ上方しかありません。配線のやりやすい後部とし、フライホイールと接触しないようにテンダー天板に両面テープで固定しました。
6400dcc
 スニ19950は、マツモト模型店特製のペーパー客車の室内灯追加のパイロットも兼ねて、室内灯工事もいっしょに行いました。
Suni
 室内灯回路の基板は、床下の電池箱に隠れるように、床板中央に角孔をあけて落とし込みます。配線は、床板に彫った溝にポリウレタン線を這わせて、プラの床板で隠します。サウンドデコーダのピックアップは基板の該当箇所に接続します。スピーカはエンクロージャ付きのまま床板に貼り付け、床板には音抜きの孔をあけました。
 室内灯の回路は右側に見える接点で車体側に接続されます。チラツキ防止用の1000μFのコンデンサは接点の裏側部分に取り付けてあります。照明の効果を上げるために天井と側板の窓下にベージュ色のアート紙を貼り付けました。

 走行、サウンド両デコーダのCV値を設定して完成です。スニは自作デカールによる標記を追加しました。
6400dccressha_2

 このあとはオハ、オロリシなどスニと編成を組む客車のインテリアと室内灯追加工事を行う予定です。

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July 20, 2011

形式10のDCC化

 これはムサシノモデルの完成品、川越鉄道1号機で、10年ほど前に某模型店の委託品を購入したものです。ロッド、バルブギヤが変形、ロックして不動でしたが、割と簡単に修理できました。どうもロッド類はロストワックス製で柔らかく変形しやすいようです。
 この機関車の動輪は両側絶縁で左右どちらも集電ブラシをタイヤ裏面に当てています。上下を分解したら燐青銅の集電ブラシが1箇所折損していたので、燐青銅の帯板を継ぎ足して修復しました。
 DCCデコーダはデジトラックスのDZ125をモータと火室バックプレートの間のスペースに押し込みました。当然スピーカは入らないので別途音源車を用意する予定です。
10dcc
 このような小型機の完成品でもデコーダさえ載れば、別途の音源車とはいえ、サウンドが楽しめるのがDCCのいいところですね。
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July 18, 2011

形式9700のDCC化

 この機関車は、TMS旧号の中尾豊さんの記事を参考にカツミのキットに加工して20年ほど前に完成させたものです。今回、DCCサウンド化に伴いモータを交換することにしました。
 動輪はキットオリジナルの非可動のままなのでギヤボックスは使用しておらず、フレーム間のモータ取付板の角度を変えてギヤのかみ合わせ具合を調整するようになっています。この構成を変更せずにモータ交換を行うには、モータの軸を2cmほど延長しなければなりませんが、パイプなどを継ぎ足すだけだと先端部分が振れる恐れがあります。そこでモータ軸延長ユニットなるものを考えました。
9700motor
 モータ前面からウオームギヤまでのパイプ状のもの(フレームとボイラの間に見えるので下側を黒く塗ってある)が延長ユニットで、下の図のようになっています。ベアリング2個が接近しすぎているので振れが心配でしたが特に問題はありませんでした。
Jikuencho_2
 今回は走行・サウンド一体のデコーダMRC1823をテンダーに積んで、モータへのリードをマイクロコネクタでテンダーからロコへ渡すことにしました。既存のドローバーを使ってロコ側集電の右レールリードをテンダーに渡すために、ロコ側のドローバー取付部分の絶縁を止めて、テンダーのドローバーピンを絶縁します。デコーダの8ピンプラグをそのまま利用します。マイクロコネクタ、ドローバーピン、デコーダ8ピンプラグ相互の配線のために、フライスで配線パターンを加工した基板をテンダー前部床下に取り付けました。
9700tenderyukasita
 スピーカはテンダー後方にほぼぴったり収まりました。中央に上下固定用の梁があるのでスピーカとデコーダの接続はMRCデコーダについていたマイクロコネクタを利用してあります。
9700tendernaibu
 モータを隠したり、テンダーからのリードをうまく処理したりするために、バックプレートを作らなければなりませんが、とりあえずCV値の調整などをやって一段落です。結構大きないい音が出ています。
9700dcc

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July 08, 2011

形式5000のDCC化

 この機関車は学生時代にスクラッチ2号機として製作し、20年ほど前にリニューアルしたものです。テンダモータ方式でDH13がテンダいっぱいに収まっていました。今回DCC化するに当たって小型モータを機関車側に搭載しようと考えましたが、火室下部の幅が8ミリと狭くウエイトがぎっしりと流し込まれていたので見送らざるを得ませんでした。
 モータ、スピーカ、デコーダをテンダに収めるのは難しいので、マッチ箱客車を音源車に仕立てるしかないと考えていましたが、モータの長さがが20ミリぐらいならφ20のスピーカと小型デコーダが収まることが分かりました。DH13を収めるためにテンダーの開口部をぎりぎりまで大きくしてあったのが幸いしました。
 モータはマシマのMH-1220、デコーダは形式2120に使おうとしたサウンドトラックスのマイクロツナミを用いることとして、モータ取り付け板、スピーカバッフル板を現物あわせで作成。さらにモータの両側のスペースにウエイトを積んでうまく収まりました。テンダモータ方式のため、もともとテンダには左右レールからのリードが来ているので機炭間のリード追加は不要です。
5000dcc
 テンダは床板が隙間だらけで、エンクロージャとは程遠いですが、そこそこの音量が出ています。
5000kannsei

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