December 07, 2020
March 05, 2020
7700(19)ボイラー2
ボイラーバンドを巻きました。
スチームドームの下のバンドはドームができてから付けます。火室にも2本付けなくてはいけません。
バンドはt0.1真鍮板を遠藤機械の切断機で帯状に切断しました。t0.1の切断は、5160の時には、噛んでうまく行かなかったのですが、所属クラブのDさんに刃のクリアランスの調整法を教えていただき、今回はうまく切断できました。なお、この調整法は切断機の取説に説明がありました。
帯板の幅はケガキゲージを用いて設定しました。このゲージは以前所属クラブのNさんに紹介していただいたものです。ノギスの段差測定部分を長くしたようなもので、ワークの縁との平行線をノギスと同様の寸法精度でけがくことができます。Dさんの切断機テーブルを付けたのでこのような使い方が出るようになりました。
ダイヤルゲージスタンドの強力な磁石で真鍮板を固定して切断します。何本か切断して出来の良いものを使いました。
October 24, 2019
7700(5)サイドロッド1
サイドロッドを作成中です。
ロッドの材料t0.8洋白板を真鍮の捨て板に張り付け、フライス盤でエンドミルを用いて外形、ロッドピン孔、およびロッドピン間の段差加工まで行い、エンドミルの刃痕をヤスリで仕上げ、ピン孔上下のコッターなどの孔あけまで行ったところです。このあと、捨て板から外してヤスリでエンドのR加工を行います。
捨て板の切削痕の荒れが目立ちます。原因はフライス盤の送りねじの曲がりではないかと推測し、バラして確認すると案の定、少し曲がっていました。この作業の前にハンドルが重くなったので分解整備をしましたが、その時に曲げてしまったのかもしれません。目視で確認できる範囲で修正したら、少し改善しました。完全に治すには送りネジの交換が必要ですが、しばらく様子を見ることにします。
August 22, 2019
ML-210の改良
ML-210は、従来使っていたSherlineよりも剛性が高い優れものですが、送りハンドルの目盛りがが見にくく、縦送りハンドルのゼロ調節はかなりやりづらいです。
これらを改善するため、名著「ミニ旋盤を使いこなす本」を参考に送りハンドルを自作しました。目盛りの最小単位を0.01mmにしたかったので、Sherlineの送りハンドルの目盛りを移植しました。
材料は一部軟鋼指定もありますがすべて快削真鍮を用いました。Sherlineの目盛りリングの直径が5mmほど太いので目盛りのマーカーをかさ上げしました。
横送りハンドル
縦送りハンドル
芯押し台ハンドル
目盛りリングのつば部分はローレット加工をする予定でナーリングツールを手配しましたが、未入手なので後日行います。
August 07, 2019
ML-210がやってきた
20年余り愛用してきた米国製の旋盤、Sherlineのベッドと主軸の平行性に歪みが出たようで、丸棒を削るとごくわずかですが、テーパーが付くようになりました。そこで、サカイのML-210を複数在庫しているコンさんにお願いして1台譲っていただき、2週間前に我が家にやってきました。
QCTPはt5.0の真鍮板でかさ上げしてそのまま使えます。
コレットはコンさんに紹介していただいたネットショップでは在庫切れだったので、アマゾンで見つけたER16 コレットチャックとコレットを注文。チャックは中国製、コレットは台湾製でした。
コレットチャックの引きネジはたまたまフライスに添付されていたM6の長ネジとナットが適合したので、とりあえず試運転できました。
コレットには特に問題は無いようで、一安心です。
心押し台のロックボルトは、鍋屋バイテックのクランプレバーに置き換えました。
試運転してみて感じたのは、ダイヤル目盛りの見にくさと操作しにくさで、今後改良していこうと思います。Sherlineの目盛りが移植できるといいのですが。さらに、DRO化もやる予定です。
April 03, 2019
April 12, 2018
January 31, 2018
フライスX-1 のベルトドライブ化
所属クラブのDさんのご厚意により、X-1ベルトドライブキットを入手することができ、改造が完了しました。
オリジナルのギアドライブをボックスごと廃棄して、キットを組み込んだ状態です。
組立てのポイントはプーリーの高さで、主軸の大プーリーは前面ガードのブロックとのクリアランスを確保し、ベルトが水平になるようにモーターの小プーリーの高さを調整することでした。
ギアボックスには制御回路も収納されていたので、新たに制御回路の収納ケースが必要となります。市販品から適当なものを探して、操作パネル取り付け孔、ケーブル受け口、通気孔などの加工を行いました。
制御回路ケースを載せる棚として、厚さ5mmのジュラルミン板を取り付けました。
制御回路ブロックをケースに収め、電源、モーターの配線を行って、ケースを棚に固定して改造完了です。
デジタルノギスを流用したZ軸DROは、ギアボックスの右側に取り付けていましたが、今回ボックスがなくなったので、前面ガードに付け替えました。
今回の改造により、何よりも音が静かになったのが一番のメリットです。さらに、操作パネルとZ軸DROが前面になって操作性が向上したのも良かったです。
February 22, 2016
7450(4)動輪の組立て+位相合せ治具
今回自作した位相合せ治具です。所属クラブのUさんがサカイの旋盤ML210用に作ったものを参考に、というよりそのまま真似て、自分のSherline旋盤用にアレンジしたものです。
左側の六角ボルトでベース(t8ジュラルミン板)を刃物台に固定します。ベース両端のφ8の平行シャフトに沿ってVブロック保持台が上下し、中央のキャップボルトでその高さを調整します。Vブロックはt5ジュラルミン板で5枚構成となっており、両側2枚は保持台に固定、中3枚はφ6平行シャフトに沿って動きます。HO、16番だと動輪外幅が約20ミリなので4枚を使います。写真奥と手前から2枚目のVブロックの側面の溝に、板2枚をクロススライドさせて高さと位置を調整するクランクピンストッパーを取り付けてあり、このストッパーにクランクピンを当てて動輪位相を固定します。主軸のコレットには先端をテーパー状にした丸棒を銜えて先端を車軸のセンター孔にはめ込み、手前芯押し台のチャックにはφ3強~4の丸棒を銜えて動輪を押し込みます。
治具を使った圧入の様子です。
治具のクランクピンストッパーの高さと位置を動輪のフランジ径、クランクピン径に合わせて調整します。治具を車軸が旋盤主軸と平行になるように刃物台に取り付け、刃物台送りと治具保持台のボルトで車軸と主軸の芯を合わせます。動輪には絶縁側、非絶縁側ともクランクピンねじ込んでおき、非絶縁側動輪を圧入済みで絶縁側を軽く挿入した動輪を、絶縁側が芯押し台側になるようにVブロックにのせ、クランクピンをストッパーに押し付けるように押さえながら芯押し台を送って絶縁側を圧入します。
このようにゲージは9mmから16.5mmまで対応可能で、軸径、軸箱の有無、軸箱寸法を問わない優れもので、あっという間に動輪の組み立てが終わりました。もっと早く作っておけば良かったです。
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