半年程前に、H御大から形式7200を譲っていただきました。TMS401号(81年5月)に発表されたものです。
この機関車には鐘がついています。機関車はPFMサウンド対応ですが、SL1では鐘の音が出せません。そこでDCC化を検討したところ、次のようにすれば実現できるのではないかとの結論を得ました。
1.エンジン側にはデコーダー搭載スペースはないので、スピーカーを薄型に変えてサウンドトラックスのデコーダーをテンダーに搭載する。
2.デコーダーからモーターへの配線は2回路のマイクロコネクタを経由する。
3.エンジン側で集電した右レールからの配線は単ピンのICソケットを利用したコネクタを経由する。
4.デコーダーからヘッドライトへの配線は実現困難のためヘッドライトは常時点灯にする。
テンダー内部です。

黒の絶縁テープでくるまれているのがデコーダーで、前回、形式5000から外したサウンドトラックスのマイクロツナミLight Loggingです。右側ベージュ色が2回路のマイクロコネクタで、コネクタが内側に引っ込むようにその搭載基盤をスペーサを介して取り付けました。左側床下から覗いているのがエンジン側集電を中継する単ピンのコネクタで、床下の基板についています。この基盤を床下に留めるビスは、絶縁ワッシャを介して床上の黒いナットで留められ、エンジン側集電の配線を床上に中継します。
左側に見える基板はもともと右レール集電を行うため、テンダーの前方台車の絶縁側に取り付けられていた集電ブラシで、右レール集電をエンジン側から単ピンコネクタで中継するようにしたので不要になったことと、テンダー車輪の転がりを妨げていたことの2点から取り外しました。
床下側です。

スピーカーの厚さ比較です。

写真左がオリジナルで、厚みのあるスピーカーにホーンによる音響効果を狙った真鍮挽もののアダプタが付いていました。右が薄型のスピーカーでMRCのサウンドデコーダーに添付されていたものです。当初、スピーカーの交換だけで行けると考えていましたが、0.5mm厚さオーバーだったのでアダプタを外しました。音質、音量ともに問題はありませんでした。
エンジン側です。

ドローバーの左がマイクロコネクタからモータへのリード、右側の丸いのが単ピンコネクタの受け口で、フレームに開けた孔に差し込んでハンダ付けしました。
ヘッドライトは、もともと前進・後進にかかわらず点灯していたのでダイオードブリッジが入っていると判断し、そのままです。試運転でも問題ありませんでした。
記念撮影です。

鐘の音を響かせて走っていますが、完成から40年近く経っているので塗装がかなり痛んでいます。折を見て塗り替えようと考えています。
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