形式5000 サウンドデコーダーの置き換え
学生時代に2号機としてフルスクラッチした形式5000はリニューアル、DCCサウンド化、テンダーの3点支持化、モーターのコアレス化を経て現在も健在です。形式7450に使ったサウンドトラックスのデコーダー:エコナミUKサウンドが大変気に入ったので形式5000にも適用すべくデコーダーの調達は済んでいましたが、スクラッチ優先でなかなか手を付けられないでいました。
年明け早々、不覚にもテニススクールのレッスン中に転んで右手首骨折。添え木で固定され工作休止を余儀なくされました。
1週間ほど前に添え木が取れ、配線作業ぐらいはできるようになったので、形式5000のデコーダー置換を行いました。
サウンドをより大きくするため、モーター下部左右の隙間をプラ板(写真の白い板)でふさぎ、車体の密閉性を高めました。
試運転をしてみるとたまに集電不良で止まっては、自力で動きだすという現象が発生しました。そういえば何年か前にMさんのレイアウトで運転させていただいたときに同様の現象があったことを思い出しました。当時は深く追求せずに放置していたものです。
前進とバックを比べるとこの現象の頻度は前進のときのほうが多いことが分かりました。本機はテンダーモーターなので、モーター軸を中心として車体がねじれる力が発生し、テンダーの片側車輪が浮き上がって集電不良となり、停止したらねじれが戻って自力で動き出すのではないかと思い至りました。テンダーは全軸(左右)集電、エンジンは片側(右側)集電なので、テンダーの左側車輪が浮いたら集電途絶。右側車輪が浮いてもエンジン側の集電ルートがあるので途絶はしません。モーターの回転方向は、前進時にテンダーの左側が浮く方向、バック時はその逆になっており、発生の頻度差と一致します。
対策は、(1)エンジン側の駆動系のフリクションを減らしてねじれを小さくすること、(2)ねじれた状態でも車輪が浮かないように下向きにスプリングで押す。の2点で、駆動系の注油をやり直し、次のように各軸にスプリングを追加しました。
第1,3軸は左右両側、第2軸は集電シューと干渉するので左側のみです。
これで安定して走るようになりました。
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